iPS移植で血糖値低下…東大などサル実験成功

  • 2017/03/07(火) 20:58:19

糖尿病治療のため、iPS細胞から作った膵島すいとうをサルに移植し、血糖値を下げることに成功したとする研究成果を東京大学などがまとめた。

 5年後に患者に移植する臨床研究を始めることを目指しており、7日から仙台市で始まる日本再生医療学会で発表する。

 膵島は、膵臓にある細胞の集まりで、血糖値を下げるインスリンを分泌する。宮島篤・東大教授(分子細胞生物学)らは、人のiPS細胞で作った膵島数万個を極細のチューブに封入し、糖尿病の小型サル「マーモセット」3匹の腹部に移植。数日後に血糖値が正常値に下がり、20日後まで持続したことを確認した。

 糖尿病治療では、脳死した人からの膵島移植が行われているが、提供者が不足している。iPS細胞を使えば、人工の膵島を大量に作れる可能性がある。

2017年03月07日 07時15分 読売新聞

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ES細胞 ミニ小腸作製に成功 移植に期待

  • 2017/01/13(金) 12:12:27

 ヒトのES細胞(胚性幹細胞)から、機能を備えた「ミニ小腸」を作り出すことに成功したと、国立成育医療研究センター研究所の阿久津英憲・生殖医療研究部長らが12日、米医学誌「JCIインサイト」に発表した。
腸の難病の治療法や創薬開発につながり、将来的には移植医療への応用も期待される。

腸は臓器の中でも構造や機能が複雑で、さまざまな細胞に成長できるES細胞やiPS細胞(人工多能性幹細胞)から人工的に作り出すのは難しく、これまでに作製が報告されているのは表面部分だけだった。

チームは約5000個のES細胞が1カ所に集まるように設計した特殊な皿を使って培養したところ、
ES細胞の集合体は約2カ月で大きさが1センチほどの立体的な小腸に成長した。
腸が食べ物を送り出す際に伸びたり縮んだりする「ぜん動運動」がみられたほか、
栄養分や薬の成分を吸収する能力なども備わっていた。

 チームはiPS細胞からも同様の小腸作製に成功している。

 先天性や炎症性の腸の病気には、発症の仕組みすら分かっていないものも多い。
また、小腸は移植が行われているが、他の臓器に比べ成功率は低い。

 チームは「診断・治療法の開発、薬の安全性試験はミニ小腸を使ってすぐにでもできる。
将来的には、ミニ小腸を患者の小腸に移植し、働きを代替させるような臨床応用も考えられる」としている。【藤野基文】

毎日新聞 1/12(木) 23:00配信

竹や木で新素材

  • 2017/01/08(日) 09:16:48

竹や木を原料にした、軽くて丈夫な新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の生産を、製紙会社が本格化させている。とくに竹は放置された竹林による被害が深刻化しており、対策に悩む自治体も新たな活用法に期待を寄せる。

 植物の繊維を非常に細かくほぐして作るCNFは、1本が髪の毛の1万分の1ほどと極めて細い。
鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度がある。ほとんどの植物から作れるが、中でも竹は他の樹木から作るCNFと比べて、プラスチックなどの樹脂になじみやすい特徴がある。

 中越パルプ工業(本社・東京)は竹からCNFを作る技術を九州大学と共同で確立。
今年6月から川内工場(鹿児島県薩摩川内市)で竹などを原料にCNFの商業生産を始める。生産量は年間計100トンの予定。

竹林面積が全国一の鹿児島県。薩摩川内市でも所有者の高齢化などで放置竹林が課題だ。
地元要望を受けて1998年から農家らから竹を買い取っており、
これまで竹紙を作ってきたが、より有効に使えないかと竹CNFの研究に取り組んだ。
市の担当者も「CNFで竹の需要が増えれば放置竹林が減るのではないか」と期待する。


朝日新聞 2017年1月6日09時48分

isc細胞

  • 2017/01/06(金) 08:20:55

昨日神戸新聞の記事を載せましたが、今朝モーニングショーで約10分ほど特集されてました。
isc細胞の研究が進めば助かる人が増えます。
兵庫医科大学ファイト
本当にips細胞と共に、予算つけてあげて欲しいです。

脳梗塞で死んだ細胞再生

  • 2017/01/05(木) 13:55:01

兵庫医科大(兵庫県西宮市)のhttp://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editor&process=load&eno=3058#グループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見し、それを採取、培養して移植することで、脳梗塞で死んでしまった脳細胞を再生させる研究を始めた。
死んだ神経細胞は再生しないという定説を覆す発見で、グループは「今後2年余りで、臨床試験の前段階まで持っていきたい」と話す。(武藤邦生)

 脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳の神経細胞が死んでしまう病気で、後遺症が出ることも多い。
その組織の中に神経細胞を作る細胞があることを、同大先端医学研究所の松山知弘教授、中込隆之准教授らが2009年、マウスの実験で発見。
15年には、血管の周囲の細胞が脳の一大事を受け、神経細胞などに変化できる「多能性」を獲得していることが分かった。

 体のさまざまな細胞を作れる多能性幹細胞といえばiPS細胞が有名で、それに比べると発見された細胞は多能性が低いと考えられるが、体内で自然に生まれる。
グループは重症の脳梗塞を起こしたヒトの脳でも存在を確認し、「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」と名付けた。

 この細胞の移植によって脳の再生も期待できることから、既に培養したマウスのiSC細胞をマウスの脳に移植し、ある程度、正常に機能している状態を確認。
さらに昨年11月、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて始めた研究では、ヒトのiSC細胞をマウスに移植した場合の効果を確かめる。

 マウスで効果があれば、ヒトへの応用の可能性も開けるといい、「iSC細胞はもともと体内で作られるもので、移植しても、がんなどの危険性は低い」と中込准教授。研究責任者で、脳神経外科の高木俊範助教は「脳梗塞の脳には再生させようとする働きがある。そのメカニズムを生かした治療につなげたい」と話す。

2017/1/5 06:20  神戸新聞

ミトコンドリアで卵子「若返り」…不妊治療へ

  • 2015/12/14(月) 11:33:40

日本産科婦人科学会は12日、ミトコンドリアと呼ばれる細胞内の小器官を、女性の卵巣組織から取り出し本人の卵子に入れる新たな不妊治療を実施したいと、国内の不妊治療クリニック1施設から申請があったことを明らかにした。

申請したのは大阪市内のクリニック。ミトコンドリアは細胞内のエネルギー工場と呼ばれ、注入された卵子の「若返り」を図って受精率や妊娠率の改善を目指すのが目的だ。同学会は理事会を開き、臨床研究として行うことを認めた。

同学会によると、この治療は腹腔ふくくう鏡手術により卵巣組織の一部を取り出し、ミトコンドリアを抽出。体外受精をする際に卵子に精子とともに入れると、卵子が活性化するとされる。

海外では200例以上行われ、20例以上の出産が報告されているという。

2015年12月14日 07時04分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

紅茶が歯周病菌と口臭抑制…キリンの研究所実証

  • 2015/08/30(日) 12:20:46

キリンの「飲料技術研究所」(横浜市)は、紅茶が歯周病菌と口臭を抑制する効果があることを実証したと、日本口臭学会などで発表した。
 同研究所は北海道医療大の鎌口有秀准教授と共同で、紅茶に含まれるポリフェノールが、歯周病菌の活動や口臭成分の濃度に与える影響を調べた。

 飲用の10分の1の濃度に薄めた紅茶を加えた培地で、歯周病菌を6日間培養し、菌の濃度の変化を測定した。すると、抗菌作用を持つポリフェノールとして知られる緑茶カテキンと同程度に、歯周病菌の増殖が抑えられたという。

 歯周病菌が作り出す、歯茎を溶かすたんぱく質分解酵素への影響も調べた。歯周病菌液に飲用の100分の1の濃度の紅茶を加えたところ、最大で8割強、酵素の活動が抑制されたとしている。

2015年08月30日 10時48分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

さい帯血からの幹細胞で新生児を治療…国内初

  • 2015/05/13(水) 08:51:30

倉敷中央病院(岡山県倉敷市)は11日、脳性まひの原因となる「新生児低酸素性虚血性脳症」の赤ちゃんに、自らのへその緒のさい帯血から採取した幹細胞を投与する治療を始めたと発表した。

 新生児への再生医療は国内初という。

 同病院によると、赤ちゃんは岡山県内の20歳代女性の長男。胎盤の早期剥離のため仮死状態となり、4月28日に帝王切開で誕生。脳の神経細胞にダメージを受けたおそれがあることから、頭部を冷やす低体温療法と並行し、同29日にさい帯血から採取した幹細胞を点滴投与した。

 さい帯血には神経細胞のもとになる幹細胞が多く含まれており、損傷を受けた脳組織の再生が期待される。

 今月3日に自発呼吸が確認され、呼吸器を外した。感染症もなく、母親が授乳しており、早ければ週内に退院できるという。

2015年05月12日 09時30分  読売新聞

骨再生の「種」開発 東洋紡と東北大、6月から臨床試験

  • 2015/04/15(水) 19:11:53

繊維大手の東洋紡が東北大と共同で、骨を再生させるスポンジ状の「骨の種」を開発した。骨が欠けたり、やせたりしたところに埋め込むと、周りの細胞が入り込んで骨を再生させる仕組みだ。6月から歯を支える骨の再生に実際に使う臨床試験で安全性などを確かめ、2018年度の製品化をめざす。

 骨の種は、骨の成分となるカルシウムの一種と、コラーゲンを混ぜたもので、体内で分解・吸収されるのが特徴。東洋紡がつくっている神経の再生をうながすチューブと同じコラーゲンを使った。動物実験では、約半年で骨に置き換わったという。

 臨床試験では、歯のインプラント治療などで、歯を支える骨が再生できるかを試す。これまでは、腰の骨の一部などを移植するのが一般的だったが、何度も手術しなければならず、患者の負担が重かった。

 開発に携わった東北大大学院の鎌倉慎治教授(歯学)は「患者の負担が大幅に減り、入院期間も短くなるだろう」と話す。東洋紡の担当者は将来、整形外科や脳外科でも応用できるとみている。(笠井哲也)

朝日新聞  2015年4月15日09時39分

ビタミンCで放射線障害軽減 防衛医科大、マウスで実験

  • 2015/02/05(木) 18:47:03

強い放射線に被曝(ひばく)した後にビタミンCを大量投与すると、急性放射線障害が軽減されることをマウスの実験で確かめたとする論文を、防衛医科大のチームが発表した。米科学誌プロスワン電子版に5日掲載された。新しい放射線防護剤になる可能性があるという。

 防衛医大の木下学准教授(免疫微生物学)らは、放射線障害の原因になる活性酸素を消し去る作用が強く、安全性も高いビタミンCに着目。水に溶かして飲ませたマウスは、被曝しても腸の障害が軽くなることを実験で見つけていた。

 今回、マウスの全身に7・5シーベルトという過半数が死に至るほどの強い放射線をあて、直後に体重1キログラムあたり3グラムのビタミンCを腹部に注射した。すると骨髄の急性障害が軽くなり、15匹中14匹が2カ月間生き延びた。24時間後に注射した場合も大半が生存。直後と24時間後に半分ずつ注射しても効果があった。

 ただ、今回の量は体重60キロの人だと180グラムにも相当する。木下さんは「今後、人体への取り入れ方を改良していけば、身近なビタミンCが新しい放射線防護剤になるかもしれない」と話している。

朝日新聞 2015年2月5日11時15分

がん治療の有力候補、シカゴ大の中村教授が発見

  • 2014/10/23(木) 20:46:33

がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の新しい有力候補となる化合物を見つけたと、米シカゴ大の中村祐輔教授の研究チームが22日、米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表した。

中村教授によると、この化合物を使ってマウスで実験したところ、肺がんが完全に消えたという。

研究チームは、がん細胞の増殖で重要な役割をする「TOPK」というたんぱく質に注目。30万種類の化合物の中から、TOPKの働きを妨げる化合物を探し出した。

この化合物を、肺がんのマウス6匹に週2回ずつ3週間、注射した。すると、5匹のがん細胞は、最初の注射から25~29日後に完全に死滅した。TOPKの働きが妨げられ、がんの細胞分裂が止まったとみられる。化合物をそのまま投与すると白血球が減るなどの副作用があったが、化合物を脂質の膜で包む改良を加えると、副作用は小さくなったという。

読売新聞

エボラ感染看護師が快方に、日本の薬投与と報道

  • 2014/10/20(月) 15:52:17

スペイン政府は19日、エボラ出血熱に感染し、マドリードの病院に隔離入院していた看護師が快方に向かっていると発表した。

 ウイルス検査で陰性の結果が出たためで、近く再検査を行う予定としている。
 政府は治療に使った薬を明らかにしていないが、スペイン紙エル・ムンドは、富士フイルムホールディングスのグループ会社が開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」が投与されたと報じた。この看護師は、西アフリカでエボラ出血熱に感染し、マドリードの病院に入院した神父の治療団の一員で、今月6日に感染が確認された。

 「アビガン」はエボラ出血熱の治療薬としては未承認だが、フランスやドイツで治療に使用された。仏では今月初め、この薬を投与された患者が治癒し、退院している。

2014年10月20日 11時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

脳障害の新生児を自身の臍帯血で治療 秋から臨床研究

  • 2014/08/29(金) 22:46:58

脳障害のある生まれたばかりの赤ちゃんに、自身の臍帯血(さいたいけつ)を使って再生医療をする臨床研究が、今秋にも国内で初めて実施される。大阪市立大などの研究グループが26日発表した。へその緒などにある臍帯血に含まれる幹細胞が、傷ついた神経細胞や血管を再生させると考えられるという。新たな治療法として実用化を目指すとしている。
 対象は、脳性まひの主な原因の一つで、妊娠中や出産時に脳に酸素を十分に含んだ血液が届かず、脳組織が傷つく「低酸素性虚血性脳症」の新生児。生まれた赤ちゃん1万人当たり数人で発症する。これまでは体温を34度ほどにして脳細胞を保護する低体温療法をしてきたが、半数は重い後遺症が残った。
 臨床研究では、低体温療法に加え、この病気の新生児の臍帯血を生後すぐに採取し、生後3日まで3回にわたって点滴をする。自身の血液のため、免疫抑制剤を使わずに済む。低体温療法だけの場合と比べ、生後1年で言語や運動、認知機能に問題ない子どもが多かったという報告が米国であるという。

朝日新聞 2014年8月28日15時29分

緑のLED光でハチをハウスに誘引、害虫駆除

  • 2014/06/01(日) 21:29:20

徳島県立農林水産総合技術支援センター(石井町石井)は、ハウス内のナスなどに付いて汁を吸い、実を傷つける害虫・ジャガイモヒゲナガアブラムシやモモアカアブラムシを駆除しようと、発光ダイオード(LED)の光で天敵のギフアブラバチを誘い込む装置を開発し、特許を出願した。
 農薬散布に比べて手間がかからないなどの利点があり、今後は他の害虫への応用も視野に改良を重ねる。
 アブラムシは高温多湿のハウス内で発生しやすく、県内でも被害に悩む農家は多い。対策として、農薬散布をしたり、市販されている天敵の昆虫(コレマンアブラバチ、ナミテントウ)を放したりする方法があったが、農薬散布は効果はあるものの手間がかり、昆虫を放す場合は購入費が高く、効果が計算できない難点があった。

 そこで目を付けたのが、自然に生息するギフアブラバチ。密閉されることが多いハウス内に入りにくい性質を持つが、誘い込むことができれば天敵として活用できるのではと考えた。

 同センターは、光の色によって集まる昆虫の種類が異なる点に着目。青や赤、黄など様々な色の光を試した結果、ギフアブラバチが緑の光に強く反応することが判明した。

 そこで、緑の光を出すLED6個を内蔵した直径約20センチ、長さ約60センチの円筒形の装置を開発。下部にハウスとつながるダクトが付いており、集まってきたギフアブラバチはダクトを通じてハウス内へ入る。その際、ナスなどに害を与えない別種のアブラムシを餌として飼育しておくと効果が高まるといい、同センターの実験では週に1、2匹がハウス内に入ったという。

 長野県内のメーカーに製造を委託し、費用は数万円程度。量産すればさらに安くなる見通しだという。今後、昼間は太陽光、夜間はLEDを光源にするなどして省エネルギーと誘引効果を高める改良を加えることも検討している。開発を担当した同センター上席研究員、中野昭雄さん(48)は「農薬を使い続けると、抵抗力がある害虫が出てくる可能性もあるが、自然にいる天敵を利用すれば、その心配もない。今後も様々な天敵を呼び込めないか研究を重ねたい」としている。(野口英彦)
2014年06月01日 14時37分 The Yomiuri Shimbun

セシウム吸着効果、ヒマワリの30倍で注目の草

  • 2014/05/04(日) 23:46:03

土木工事、緑化事業の「田中建設」(石川県能美市、田中均社長)が、防草緑化事業で植栽しているヒメイワダレソウの放射性セシウム吸着効果について福島県南相馬市で調べたところ、ヒマワリの約30倍の吸収効果があったことが分かった。
ヒメイワダレソウは雑草の抑制効果があり、春から秋にかけて小さな薄紫色の花を咲かせる。同社はヒメイワダレソウを用いた緑化工法で、県建設新技術認定証を受けている。同社の工法を生かして東京電力福島第一原発事故の復興支援ができないか探るために昨年8月~11月、南相馬市の5か所にヒメイワダレソウを植え、土壌中の放射性セシウムを吸収するか調べた。
 その結果、土中の放射性セシウムの64分の1を吸着したことが判明。2000分の1を吸着するとされるヒマワリの約30倍の吸収率で、繁殖力の強さを生かせば、表土を削るなどするより低コストで放射性セシウムを除去できる可能性があるという。
 研究では、アンモニウム肥料を用いれば吸着率が高まるとの結果も出たという。田中社長は「今年は生育の良い春から調べたい」と実用化につなげたい考えだ。
読売新聞