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骨再生の「種」開発 東洋紡と東北大、6月から臨床試験

  • 2015/04/15(水) 19:11:53

繊維大手の東洋紡が東北大と共同で、骨を再生させるスポンジ状の「骨の種」を開発した。骨が欠けたり、やせたりしたところに埋め込むと、周りの細胞が入り込んで骨を再生させる仕組みだ。6月から歯を支える骨の再生に実際に使う臨床試験で安全性などを確かめ、2018年度の製品化をめざす。

 骨の種は、骨の成分となるカルシウムの一種と、コラーゲンを混ぜたもので、体内で分解・吸収されるのが特徴。東洋紡がつくっている神経の再生をうながすチューブと同じコラーゲンを使った。動物実験では、約半年で骨に置き換わったという。

 臨床試験では、歯のインプラント治療などで、歯を支える骨が再生できるかを試す。これまでは、腰の骨の一部などを移植するのが一般的だったが、何度も手術しなければならず、患者の負担が重かった。

 開発に携わった東北大大学院の鎌倉慎治教授(歯学)は「患者の負担が大幅に減り、入院期間も短くなるだろう」と話す。東洋紡の担当者は将来、整形外科や脳外科でも応用できるとみている。(笠井哲也)

朝日新聞  2015年4月15日09時39分

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